この仕事をしていると「毛皮」という言葉にはすぐに反応してしまいます。

新宿を拠点として活躍した劇作家が、当時から中性的な魅力を振りまき今でもオーラ健在のあの方のために書き下ろした毛皮のマリー(毛皮のマリーズ(Wikipedia)と似てますが違います)。という作品に目が留まりました。毛皮のマリーは1967年に初演されて、2015年には7度目が公演されました。

脚本家は厳しい方で、劇団員の方が脚本と少しでも違うセリフをしゃべると厳しい指導をしていたにもかかわらず、主演の方に対してだけは何も言わなかったそうです。年上だったため遠慮が有ったのかもしれませんが、それ以上に劇の本質を理解しているだけでなく、脚本家の意図を超えた深い読み取りができていたためと主演の方がインタビューで話していました。

毛皮のマリーの中には、「この世はみんな嘘でできているのよ」という内容セリフがあるのですが、主演の方は服を着て、お化粧をしている時点ですでに嘘、出世や安定のためにも嘘をつく・・と解釈をしたことを脚本家に話したそうです。そして、脚本家は「あなたは恐ろしい人だ、それでけこうです」と認めたそうです。

今、2015年の公演の毛皮のマリーの美輪さんの写真を見ています。主演の方は、黄色い髪の毛に口紅と黒い帽子にブラウンの毛皮を着ているのですが、これだけゴージャスになっても、負けない毛皮の存在感に感心します。自由度が高いのも毛皮の魅力ですね。