毛皮ができるまでには、色々な作業工程を経る必要があります。まずは毛皮とする動物をしとめて皮を剥ぎます。この生皮には肉や脂肪分の固まりが付着しているので、有機溶剤を用いつつ処理を行う必要があります。

次に、生皮はそのままでは腐敗してしまうので防腐処理を行わねばなりません。この工程を「なめし」と呼びますが、様々な方法が用いられており、それぞれ特徴的な色味や性能が付与されるようになります。例えばタンニンを用いてなめすと仕上がりにおいて「飴色の艶が出る」と言った具合です。なめし方によっては、毛皮ができるまでに非常に多くの作業が必要になるので、商品となった際の価格差などにもつながります。

なめしが終わったら仕上げとして染色を行います。柔軟性も上がるため、より手触りのよい高級な毛皮になります。コートとなるような大きな毛皮ができるまでは、必要な作業や用いる薬品などが最も大量に必要となり、結果的に大変な高級品となるのです。

このように、毛皮ができるまでは色々な作業を行います。毛皮の希少価値の他にも、仕上げまでに手掛けた作業の量や用いた道具の質などによって、ピンからキリまで様々な価格帯に分類されるのです。一口に毛皮といっても様々な種類がある、その奥深さの理由と言えるでしょう。